日清工業は2枚の円板状の砥石を回転させ、その隙間にて精密部品の平行な2面を同時に効率良く、且つ高精度に加工する両頭平面研削盤を設計、製造、販売する工作機械メーカーです。
日清工業の機械は多くの自動車部品の加工に使われていますが、中でもブレーキディスクや電動化には欠かせないモーターに内蔵されているマグネットの加工に関しては非常に高いシェアを誇っております。オートバイのブレーキディスクの加工に関しては世界に於けるシェアは90%以上となっております。最近であればロボットの動作に使用されている減速機の部品の加工にも多く使われるようになりました。その他、多くの分野の部品加工に日清工業の機械が使用されております。
近年、国内の出荷台数を海外が上回り、60〜70%が海外への出荷となっております。現在世界の27か国で日清工業の機械が活躍しております。
両頭平面研削盤のメーカーは国内の3を含め全世界でも7〜8社と、非常にニッチな業界であり、その中でも大型の立型両頭平面研削盤に於いては世界トップシェアを有しております。
業務に関する特徴としましては営業、技術、製造の各担当者で一つのチームを作り、お客様から引合を頂いた時点より最終客先工場に据付するまで協力し合ってみんなで仕事を進めます。
各担当は多くの工程に携わることが出来、チームワークで一つの仕事を完結した時の喜びは格別です。
今後の展望としましては自動車の電動化により、我々が作っている工作機械により成り立っていたエンジン等の装置が今後なくなりつつあります。そのような自動車の電動化の波に呑み込まれないように、今まで実績のなかった業界などにも目を向けていかなくてはなりません。
日清工業はいち早くこれらの将来を見据えた取組みを進めてまいりました。その結果他の工作機械メーカー同様自動車関連向けの出荷台数は減少しておりますが、電動化に必要な部品、或いは自動車以外の業界向けの出荷が増え、お陰様で年間の売上高は徐々に増えてきております。
今後も他分野に於いて両頭平面研削盤の可能性を見出す為の開発を続け、両頭平面研削盤の活躍する場を広げていきたいと思います。
学生の皆さんへ、日清工業は社員数100人にも満たない小さな企業ですが、世界の多くの一流企業に認められ、対等にお付き合いをさせていただいております。我々はそんな会社に誇りをもって日々の仕事に励んでおります。
就職というのは皆さんの人生にとって、非常に重要な分岐点になります。大企業へ進まれることも良いと思いますが、重要なのは皆さんがその会社に入った後の自分を想像した場合、充実した日々を送っているか?輝いているか?一度日清工業へ見学に来て下さい。きっとそのような将来の自分が想像出来ると思います。
代表取締役 滝内 史貴